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とりあえず借り組みしてみました。この状態で圧をかけたとき、でこぼこや がたつきがないかをチェックします。厚みがガタガタだと、いくら圧をかけても 密着せず、最終的に無理が出てきますので慎重にチェックします。さいわい今回 大きな問題もなく、きちんと平面が出ているようです。また、この時点では 左右の長さはかなり長いままです。これは、余裕を持っておいて接着時のずれに 対応するためで、たいていの場合は接着中にゆがんだりずれたりするものですから 余りにも正確に作ったものを接着すると、寸法が足りなくなったりします。 素人には、そういう気配りが必要です(笑。プロの人は無駄が少ないでしょうが、 素人はそのぶん安全マージンが必要ですね(笑。 実はこの画像は、最終の厚みになる前なので厚みがけっこうまだあります。 最終はもう少し薄くなっています。何度もチェックしているので、最終のを 撮るのを忘れました(汗。なにせ作業を止めて撮るもんで…。 |
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実際に接着中です。今回接着剤はちょっと悩みましたが、とりあえず タイトボンドでいいだろうと思い、それを使いました。かなり長期間 使い続けるのと、完全に一体化して欲しいのでタイトボンドはやや不安 があるのですが、エボニーも象牙も金属に比べれば多孔質な事と、接着時 に余分な接着剤のはみ出しが必要で、後で整形するのが前提でしたから これでいいだろうと考えました。他には瞬間接着剤のような強力で強固に 変質するものがいいと思うのですが、瞬間接着剤の場合位置決めに必要な 時間が非常に少なく、作業がもたつく可能性があるので危険でした(笑。 結論から言うと、タイトボンドで十分大丈夫でした。エポキシ系も考え ましたが、変色しそうだったので今回は避けました。 画像では、圧をかけたことでかなりの接着剤がはみ出していますが、これは 必要なことで、十分に接着剤が回っているかをチェックする目安にもなります。 完全に乾燥すればかんたんに削れるので、にゅるっとはみ出させました(笑。 |
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整形の部分ははしょって、角材の完成です(笑。これで一応ナットらしくなって 来ました。成型すると行っても、ズレてでっぱった所や接着剤をごりごり削っていく だけなので、どうというものではありません。ただ、この時点で各辺ができるだけ 正確に90度を保つようにしておかないと、この後厚みを減らしていくときに修正を かけながらの作業となり、面倒が増えます(笑。 実際にはやはり修正しながらの作業となり、底面と指板側の垂直を保つのがかなり 大変でした。弦の乗る側は気にしなくていいので、適当です(笑。 |
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だいたいのサイズを揃えた状態です。左右の長さはこの時点でほぼ同じに してあります。実は今回製作するに当たって、1弦を1mmほど内側へ寄せる 事にしていました。指の腹が当たり、ミュートがかかってしまうことがあるので 内側へ移動です。そのぶん全体の弦のピッチも狭くなるので、元の弦の位置を 現物あわせで書き写すことができず、いったん下書きで検討してあります。 せっかく新しく作るのですから、少しでも何か改良点を加えたい所です。 元々ラリビーの指板幅が45mmと、手の小さい私には広めでしたから、弦ピッチの 再検討は重要なプレイアビリティーの向上です(笑。 それにしてもタスクは色やけが大きいですね〜。指板内にあった部分と、明らかな 色の差が出ていますね。もともとの弦の溝は、彫り込みがかなり少ないタイプで、 ごらんのように歴然とした溝は確認できません。へこみという感じ?です。 |