さて、わざわざページをとったわけですが、ご覧の方の中には
「ギターのページを削ってまでやる必要があるのか!!それでもギタオタか!!」との
ご意見もあるかも知れませんw。しかしながら、せっかくのネタですからw。
時々話には聞きますが、自分が経験するとは!な体験ですよ!。



それはその日の深夜、宿屋でのとんでもなく密度の濃いギター談義が終わり、夜もすっかり
更けて深夜の2時半頃、そいつは始まったのでした…。


ワタシが温泉に入り、程良い疲れを感じながら寝床についてしばらくしてのことでした。「こっこ、っこっこっ」という、硬いような木を叩く音が
どこからともなくしてきました。一定の間隔でそれは続き、「コッコッ、ッコッコッコッコッコッコ」と、徐々にその音を増やして行くではありませんか。
どこだ?真っ暗な闇に目を凝らしても、何も見えません。よく聞くとそれは天井裏のようでした。
「なんだろ?」寝ぼけたアタマで考えるともなくうとうとしていると、夜半から降りだした雨は「ゴゥゴゥ」と音を荒げ、屋根を揺すり壁を叩きます。
そうするうちに、ドンドン!!と嵐のような風が吹き、雨音はざぁざぁ、ではなく「ガ〜〜〜!!!」という連続音に変わっていました。

すると、先ほどからの天井裏の音は「ととととととととと」と、天井の板そのものをひっかくような音に変わるではありませんか!
どうしたもんでしょう。なすすべもなく、しばらくすると先ほどのこっこ、っこっこっ」という音と、「ととととととととと」という音が
両方し始めました。と思うまもなく、何かが顔を打ちます。なんだ???と感じると同時に、「じゃじゃじゃじゃじゃ〜」という音とともに!
来たのです!アレが!!!

キタ〜〜!

きやがりましたよ、コノヤロウ!w そうです。雨漏りです! ワタシが寝ているのは罰ゲームで強制送還された屋外キャンプ場のテント、ではありません。 れっきとした温泉旅館です。時々そんな話を聞きますが、「そんなアホな」と本気にしなかったのが悪かったのか?それとも来る途中でみんなにおみやげを買ってこなかったのが悪かったのか!いずれにせよ、雨漏りです!事態は緊迫しています!どうしたもんだ?? ま、まずは雨を避けねば!いやいや、雨を受けるモノはないか??ふと見たところ、洗面台の下にゴミ箱が!これじゃ〜〜!さっそく置きましたが、どえらい勢いで落下してきます!音がひどいです!ぴちょんくん大量発生です! う〜〜ん、お?灰皿が!これを入れてみよう!するとどうでしょう、ぴちゃぴちゃ音がかなり緩和されました!よかった〜。これでしばらくは持ちそうです。次の対策は…と。    
まずは原因の追及です。簡単です。雨が降っているからでした。イカン、餅つけオレ。雨漏りの元はどこかを解明です。とりあえず天井を見ましたが何もありません。 そんなバカな。これだけ落ちてくるのに隙間も濡れている形跡もないなんて???周辺を注意して見ました。やはりみつかりません。しかしゴミ箱で受けているので、 落下点は明確ではありませんか。その線上には…。蛍光灯です。蛍光灯?関係ないはずです。電気だし。不審に思いながらよ〜〜く見ると、なんと!見つけました。 点灯用のヒモの穴から、ドンドン水が落ちてきます!!なぜだ!!なおもよく観察しますと、蛍光灯は天井から釣ってあるのですが、その電線を伝って天井裏に溜まった水が 漏れだしてきているのです!。さっきの「こっこ音」が変化したのは、水がかなりたまって着水音に変わったからでした。なんですと〜〜!


落ち着いて考えました。危険です。なにがって、このままだと漏電しそうじゃありませんか!蛍光灯の中をドンドン水が流れているわけです。防水型なんて聞いたことありません。 ちゅうか、そんなの無いです。何かの拍子にショートしたり、その反動で蛍光灯に高電圧がかかってドカン!とかいったりしないでしょうか!これではおちおち寝られません! いや、寝ちゃダメだ!対策だ!対策を考えるんだ、オレ! わりとピンチがアブナイ感じだ!!
とりあえず改めて周辺状況を確認です。濡れています。かなりの勢いで落ちてくるのと、点灯ヒモの先端についたつまみで水がはね、回りにけっこう飛び散ります。 このままではイカン!なぜって、電灯の下には布団があるからです!そりゃイカン!さっそくちょっと横へ退避です。そうだ!良いことを思いつきました! 宿屋に言いましょう!部屋を変えてもらうのです。これで万事解決じゃないか〜。誰だ、遅いとかいってるやつぁ!そ、そんなこと無いぞ!すぐに思いついたんだい! とにかく直行だ!フロント?に行ってみました。誰もいない…。あたりまえだ〜〜。時計は4時をさしています!えぇい!そんなことよりオレがピンチなのだ!助けろ! チンチンと鳴らしてみます。誰も出てきません。寝てるのか?寝てるだろうなぁ。なおもがんばってみます!!   ダメじゃ…。


このままではらちがあきません。なんと言っても次の日は大阪でライブ見ますです。昼間。ここで寝ないとマズイ!どうしたもんか〜〜(悩。  ヨシ、やむを得ません(ホントか?。 雨漏りが直らないなら人間が柔軟に対応しよう!これで良いはずだ!多分…。
人間の、人類の英知を見よ!てなワケで、広々とした畳の部屋は放棄したネアンデルタール人のオレ。この旅館は、入り口に1畳ほどの畳があり、ふすまで区切れる構造です。 「これじゃ!」さっそく布団をここへ移動させました。ところが問題が出ました。布団がやはり濡れているのです。こまった〜。でもよくみると、割と表面的です。そうだ!オレは いつも「ウラオモテのない人ですね」と言われてるじゃないか! きっとそれはいいことだ〜。布団もきっとそうに違いない!裏返せばいいのじゃ!と、布団を裏返しですよ。

幸い掛け布団は、跳ね起きたときに雨漏りの爆心地点から離れていたため助かっていました。よしよし。これでふすまを閉めてしまえば、音も聞こえず良いじゃないか! アレ?なんか大事なモノがあっちにあるような…。ギターだ!これはイカン!かなりマジで。逃げるウサギのごとくのスピードでギターを抱え押入に。ありゃ?入らん…。 ギターが長すぎておしりが出ます。う〜〜ん、う〜〜〜〜〜ん、や。やむをえん。このまま寝よう。これでいいのだ。 いやまて。何かが違う。なんだっけ???そうだ!!冷房が来ないぞ!! ふすまを閉めたら冷房が来ない!なんじゃ〜〜! こうなったら1)暑くならない。2)雨がやむ。とかに期待するしかないのか!オレってやつぁ…。
そうこうするうちにホントに雨も弱くなってきました。ラッキー!ふすまを閉め切らなくても音が小さいので、冷房もちょっとだけ来ます。よしよし。 枕の位置は、と。スリッパの横だな?よしよし。???…なんか違うな。いや、疑問を持つのはやめよう。今はまず寝ることが重要だ。眠いと明日が大変だ。いや、もう今日だ。 廊下が近いぞ。ウ〜〜ン、でも大丈夫だろう。お隣のお二方は熟睡してるはずだ。ビールも飲んだし。オレもさっさと寝て、明日に備えねば!

しかも今回はこんなネタまでご提供いただいたのじゃ! 帰ったら速攻でこのネタをサイトにあげて…そんで、もッ…て、うひゃひゃ… う〜〜、おやすみなのじゃ。

おしまい

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