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今回の楽器フェアでは、モーリスさんの力の入れようが目立ちました。 別の部屋を借りてゆっくり試奏、閲覧出来るようにしてありました。 まずは壁のスペシャルブースから(笑。 ここには特別仕様のモデルが並んでいました。 アーティストシグネチャーと、151の番号を持つ試作?です。 |
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その151モデル。 ハカランダなどの贅沢な材料で、深いアーチバックが特徴です。 ハカランダで深いアーチをかけるのは難しいらしく、 制作側からのアプローチとしてはこの一本が最後になるようでした。 もちろんオーダーでは可能性があると思いますが、メーカー側からは 歩留まりが悪い(笑のでやりたくはないようです。 ギターはとても奇麗な音で鳴っていました。 ご丁寧な説明をいただいたのは、制作者の横山さん。 |
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これが噂の?(笑、New106です。 ボディのシェイプも微妙に変わっているのでしょうか? 中身は全くの別物です。トップもきれいなイングルマンのように見えます。 トップのブレイスはXXで、101系よりも低音が少し出るようにしたものです。 サブのXの位置を変え、トップの振動部分の面積を変えてあるそうです。 バックももちろんXで、新型は全てXXとバックXになるそうです。 どうやらそれがモーリスの音作りにマッチしたようですね。 ラインナップ一新に期待が持てます。 |
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106のボディ部分です。口輪のデザインなど全く新しいものになっています。 最近ではフロレンタインカッタウェイは手間がかかるため減ってきていますが、 そういった手間も惜しまないのでしょう。ある意味本家のラリビーでさえ、 ラインからは落ちていますから。 新型では全てウッドバインディングになり、高級感もばっちりです。 完全な手工に近いスペックとなっていますが、一般的なルシアーものと比べて 価格的には半分以下程度ですから、水準から考えるとお買い得ですね〜。 ブリッジの高音側がすっぱり切り落とされたようになっているのは、 おそらくXブレイシングのバーをまたがないようにしているのでしょう。 高音側への配慮だと思います。高音をあまり締め付けると、一般的に キンキンした音になりがちです。フィンガーではもう少し暖かみも必要なので、 そうした辺りへの音作りの工夫のような気がします。 残念ながらブリッジプレートは見れませんでしたが、 ひょっとしたら下辺は曲線なのかも知れません。うちのオリジナルでも そうですが、最近そうした工夫はよく見かけるようになりました。 ブリッジ形状と合わせたアールがとられているのかも知れません。 ブリッジの低音側のボリュームなどと併せて、新しい音作りなのでしょうか。 | |
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106のバックブレイシングです。 メインのXブレイシングに、サブブレイスの付いた ある意味ほとんどトップと同じ考え方のものになっていますね。 バックを固めず音色を維持しながらボリュームも出すのは、 とても難しいのだと思いますが会場で聞いても十分な音量はありましたから、 その辺りのバランスは上手くいっているのでしょう。 |
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シダートップの107です。 基本的には106のトップ違いでしょう。残念ながら試奏しませんでしたが、 奇麗なギターでした。トップの違いは直接音に反映されるので、 スプルースとの違いをどのように考えたか興味があります。 |
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実はもっとも大きく変わったのは、こちらの101.102シリーズといえます。 何故かというと、元々06はトップがXXで、今回のモデルはその発展系と言えるのですが こちらはXのスキャロプが基本でしたから、XX化する事によって従来とは違う モデルになったとも言えます。ルシアーメイドではXが基本ですから 量産型では旧型のみがXのモデルということになります。 また、写真はありませんが、マイクのない50番台のモデルもありましたから、 マイクはいらないがお手軽に上質のフィンガー系のギターが欲しい!という ニーズにも対応できるようになっています。 いずれにせよ店頭での再会が楽しみですね〜。 |