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さて!ここで今回ならではの2本をご紹介です。
実は今回、多くの皆様にご参加いただきましたが、同機種をそれぞれお持ちいただいていたのでその
コンビネーションでご紹介です!機種はJ-200。ギブソンのフラグシップですが、今回は年代も仕様も
ちがう、それぞれ個性あふれる一本です。
まずは左。中本さんにお持ちいただいた70年代のJ-200です。スプルーストップにカーリーメイプルサイドバック。 ローズ指板にブリッジはマスタッシュでないタイプ。右はcopiさんにお持ちいただいたSJ-200。 スプルーストップにハカランダサイドバック。エボニー指板に、マスタッシュブリッジです。 オリジナルSJにきわめて近いリイシューモデル。 中本さんのものは、もともとレフティのブリッジ構成だったものを戻して使われているとか。 右用を左用ブリッジに交換し、それをまた右用で使ってる?という感じでしょうかw。 すこしそのあたりでセットアップの追い込みがやや苦しくなっていて、良いリペアの人に出すと いっそう良くなるのではと思いました。ボディサイズから来る音の迫力はやはりJ−200!です。 copiさんのものは、ロゴがスクリプト。プリウォーの踏襲ですね。オリジナルのものはサドルが一本一本 セパレートのサドルになってたりしますが、それ以外はほぼ完全な復刻版です。 ペグは、後で述べますが中本さんの方はシャラーの特別モデル!copiさんのは文法通り!!インペリアルスタイルです。 |
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迫力ある2本のラインナップ。SJ-200のPGには、トルコ石が入っているようです。ピン配置はアーチ型。 対してJ-200のピン配置はストレートで、サドルに平行です。どちらも白蝶貝の指板のインレイが豪華です。 ピックガードの模様は、ギブソン的にいろいろ年代別に変化します。仕様もギブソンは大まかな年代別の特徴が あるのですが、よほど詳しくないと特定が難しいことが多く、特に70年代より以前だと非常に複雑です。 かくいう私は10年単位ぐらいでしかわかりませんw。端境期はさっぱりですし、それぞれの特徴もワカランw。 ギブソン好きに言わせると「そこがギブソンの奥深いところw」だそうです(汗。こうして並ぶ2本も、 生まれた背景や時代が全く違います。オフ会での醍醐味といえるワンショットではないでしょうか。 | |
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バックからの画像。ここでご注目いただきたいのは、SJ-200のサイドバックです。何とも美しいハカランダですが、
ギブソンをいくらかご存じの方は「あれっ?」と思われるかもしれませんね。そうです。ナチュラルなんですよ。
通常トップがサンバーストだと、サイドバックもサンバーストになるのが普通です。以前見たコアの限定ものも、
やはりサンバーストになっていました。カーリーメイプルもそう。これは、ギブソンがアーチドトップの流れを
くむところから伝統的にそのスタイルを守ってきているのですが、このSJ-200ではハカランダの美しさを見せるためか
ナチュラルの仕上げになっています。ネックはご覧のように、いつもの通りサンバーストですから、明らかに意識的w。
ローズ系のモデルはそうなっているのかはよく知らないのですが、マニア心をくすぐるw配慮ですよね!w
J-200はブロンドと呼ばれるナチュラルフィニッシュで、昔はブロンドフィニッシュの方が同じモデルでも高価でした。
材を選び、美しいものだけを使っていたからだと言われています。
ネックはSJがセンターにローズをはさんだ3Pで、Jはメイプルの3Pです。SJは虎目が美しく浮き出ています。 ヘッドの付け根辺りにカスタムショップのロゴが入っています。 |
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J-200のバックは細かいカーリーが浮き出る上品なもの。かなり年月がたっているのですが、灼けも少なく 非常にあでやかな白さを残しています。センターストリップは、大きな画像がありませんが緑や赤をあしらった あまり見かけない珍しいデザイン。70年代という時代の特徴なのでしょうか。対してSJはマーティンのチェッカー ストライプを白黒反転させたようなタイプで、トラディショナルな雰囲気が漂います。ギブソンのハカランダは ほとんど見る機会がないほど珍しいのですが、非常に良い材を使っていることがわかります。さすがカスタムショップ! | |
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さて、スペシャルな一枚です!私ははじめて見ました。ギブソンのロゴが入っていますが、ハウジングからして
シャラーだと思われます。何が特別かというと、ごらんのようにペグのつまみが開き、ワインダーが出てくるのです!
高音弦側はすべて引き出してみました。低音弦側は収まった状態ですが、この場合ほとんど通常と変わりなく、
わずかにワインダー部分の棒が出ているくらいです。そこをとっかかりにして引き出すと、ご覧のように
「ストリングワインダーつき」に変身ですw。なかなかのアイデアですが、その後普及しなかったところを見ると
あまり受けなかったのでしょうかw。いずれにしても珍しい構造です。しかし、もしこれが故障したりすると
困ったことになりますねぇ。ギブソンはストック持っているんだろうか?
※シリアルナンバーは80からずっと右へ続いているのですが、画像処理でわからなくしてあります。 |