今年初めて、Guild of Japanにお伺いさせていただきました。
たくさんの制作者の方達が集う、盛大な会となりました。
ごくかんたんではありますが、お話を聞けた制作者の方々を中心に、
いろいろなギターの楽しさを少しでもお伝えできればと思います。
なお、基本的にはスチール弦のアコギのみになっています。
他にもたくさんの方がいらっしゃいましたが、時間の関係で
お話をお伺いできませんでした。

※ご紹介する順番は適当です。画像のまとまった順です。また、画像の大きさは容量をできるだけ
 圧縮するため、様々なサイズになっていますがご了承下さい。


GoJ 2004 簡単レポ

まずは会場入り口より、いきなりな(笑アイチ木材さんのギター用材 の展示です。バイオリン、エレキ、アコギ等見ることができましたが、 切ったままの木ってがさがさです(笑。これをぺったんこにするだけで かなり時間がかかりそうでした。    
続いてはわたしにとってのメイン会場。3Fの様子です。コンパクトな スペースに著名なルシアーの方々がまさに軒を連ねます。おや? 手前にどっかと腰を下ろすのは、なぜか鈴川さんのブースにいる志茂 さんですね(笑。左には塩崎さんチームの高崎さん、浜本さんがいます。 見えているギターは杉田さんのところです。    
こちらはギターショップ オールマン さんのオリジナル。 滅多に見ることのできない、「タスク」です。サイトにも載っている ラリーロビンソンのインレイの入った、豪華なものですね。ボディとヘッド をどうぞ。そして下は今回のスペシャル?ラーソンブラザーズのモデルを シーガルさんの手によって再現したちっちゃいボディの一品です。 今回アコあこさん大のお気に入り! ボディシェイプやバランスなど、マーティンとはひと味違った味のあるギターです。

タスクです。
フィンガー系のスタイルですが、ボディサイズや深さなどはより大きなDに近いです。 取り回しの楽さはDよりはるかに簡単で、演奏性も良いですね。    
スモールボディの逸品です。
ボディの形はちょっと19世紀ギターを思わせるひょうたん型で、 45相当の装飾になっていますが、当時のラーソンにはそれ以外にも 非常に多くのパターンが見られます。そちらもまた面白い世界ですw、    
続いては関東より西貝さんのギターを。
ご存じの通り、ロバートベンスクールで学び、ココボロをかなり早くから 取り入れられた方です。最初のロバートベンのレポートがアコギブックかに 掲載されていた頃からでは、様々なところが変化、進化しているようです。 今回お持ちになったギターの特徴は、やはりファンブレイシングがしっかりと 取り入れられているところでしょうか。弾かせていただいた印象では、ファンは もう少し柔らかいイメージだったのですが、全くそういう感じは受けず、しっかり としたボディ剛性と、音は柔らかく奥行き感のあるバランスのとれたギターの ように感じました。トップ材の違いも良く現れていて、シダーとスプルースでは、 はっきりとそれぞれの特徴が感じられました。ヘッド形状などは、以前よりも短く なっていますがそのぶん締まった表情になっているのではと思います。ターコイズ でインレイされたヘッドマークは、とても青いきれいな石でした。    
この3本はココボロなのですが、聞かせていただいたところによるとココボロは 削ると色が大きく変わり、なかなかうまくいい感じに仕上げるのが難しいそうです。 削ると木目はワイルドな感じが出ることがあるのですが、色は少しオレンジっぽく なり、削り込まないものは赤っぽいハカランダのような色合いになるそうです。 頃合いと削り加減がとても難しい材のようです。あ、やはり接着も大変のようで…(笑。 いつも人がいっぱいで、もっと詳しくお話をお伺いしたかったのですが、 やはり試奏の人優先です(笑。
こちらはすぐお隣のスズカワギターさんです。
とてもきれいなボディシェイプの、マホガニーとマダガスカルローズの2本です。 非常に丁寧に作られているのが、持ったときすぐにわかるくらいです。デザイン もとても上品でいいです。こちらはバック材の違いと、トップも違うのですが、 両方とも特徴が良く出ていたように思います。もっとも、マダガスカルなんて ほとんど弾いたことがないのであくまでイメージですが(笑。音の方向性と しては、きりっとした切れのある感じで、トップは比較的しっかり剛性があるの ではないでしょうか。マーティンとは違いますが、ああいった鈴鳴り系の高音を 持っているようでした。きれいな音、というイメージです。サドルは厚みの あるセパレートピッチで、ドロップやオープンにも楽に対応できるでしょう。 抱えた感じも、すとんと抱え込めるようで収まりの良い印象でした。
これがマダガスカルの方です。
何とも美しい木目です。トップはジャーマンとおっしゃっていたような…w。 あんまりよく覚えてません(汗。今度からメモとるかな?でも変なヤツに 見えるしなぁ…(汗。え?今更なにを??ごもっともw。

ネックのグリップの感じや、抱えたときの収まりがとてもよく、弾きやすさは そういうところでも左右されると感じました。 様々なウッドワークもすごくしっかりと丁寧で、持っていて楽しいギターです。


次のページへ

Othersへ