それではそれぞれのギター紹介です。
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まずはアコあこさんのCE-2000Sから。これはとっても特別の一本です。その昔アコあこさんのお師匠さんの中川イサト氏が、東海に発注したオーダーもので、後にそれを譲り受けたという曰く付きです。よしださんのサイトでも紹介されていますが、バックの板が黒いので今回は!と思いましたが、やはりだめでした(笑。木目が写らないくらい黒いです。かなり質のいいハカランダです。こりゃまいった!ヘッドのフラワーポットはアバロンでもなく白蝶貝でもないような不思議な光り方です。わたしがこれまで見た中で最も近いのは、沖縄の那覇の王宮にあった夜行貝(螺鈿)の大皿です。色合いや光はよく似ていますがさてさてどうでしょう。ナット・サドルをバナナムーンさんで新作し、調整もばっちりと言うことでした。音はとても太い、このサイズのギターではちょっと想像しない音がでます。ブルージーな、メロウな音ですがきらびやかもある、不思議というかすごいというか、音のバリエーションが多いというか(笑。いろいろと謎のギターです(笑。はっきり言って2000S欲しくなってます(ヤバイ!) ちなみに他のは同じ音はしないと思いますが…(ウムム〜。 | |
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使い回しです!(エヘン!。シライギターですが、今回じっくり弾かせていただいて、良いギターだと思いました。オーナーと知り合いでもなければ、こういう機会はもてません(笑。詳細は前を参照いただくとして、音のつくり方はちょっと変わったアプローチです。シンプルな外観と上品な装飾に似た、ぎらぎらしないフィンガー指向の音です。表現力に幅のあるというか、音に表情がたくさんあるというか、そんな感じ。なかなか文字で表すのは難しいので、この辺が限界です(笑。弾いていると、もっと違うタッチではどんな音がするのだろうと思わせる、奥の深いギターのような気がします。作りはもちろんとても丁寧で、今日本で活躍されているルシアーの人たちの幅広さを感じますね〜。中のブレイシングなどはちょっと制作者ご本人に聞かないとわからないほど細かく、あくまで想像ですが非常に繊細な振動モードを使って倍音を稼ぎ、全体のエアダンプやチャンバーとしての胴の動き(つまり音量にかかわる系統は)は大きくとっていないのかもしれません。バックを積極的にコントロールすることで、トップとの関係をうまくバランスさせている感じです。 機会があれば今度お聞きしてみたいと思います。 | |
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うちの猫です。何度か登場しているので、今更珍しくありません(汗。今回は2000Sとのご対面のための登板です。寸前に小さくへこませたので、現在も修正中です。そこかしこがでこぼこですが、う〜ん、勲章といえる傷はない!です。こっつんの連続ですねぇ。ラッカーのチェックが大量に入っていますが、写真などではわかりません。当日は弦を張り替えるつもりで行ったのですが、ニッパーを忘れてご覧のように大昔のフォークオヤジ状態です(恥。今時丸めてる人なんていませんが、やむを得ず(笑。ヘッドプレートにもよくないのでおすすめできません。巻き取った弦の端がチューニング時にヘッドに傷を付けたりしますからね〜。 | |
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今回の廊下ショット!です(笑。並んでいるドアは、2階席の後ろにでます。やはり明治期の装飾がなかなかいい雰囲気を出しています。豪華さでは前回の正面入り口付近には負けますが、おちついた作りはさすがです。ドアの取っ手やちょっとした部屋の角っこなどに、当時の建築に対する憧れのようなものがかいま見えます。 | |
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集合です!右から〜。2000S、1500、シライギター、です。やはりDが一番でかい!ですね。シライギターのボディ幅は、実際にはDクラスです。ロアーバウトの容積だけなら、同じかそれ以上かもです。2000Sは全般的に小振りで、胴厚も薄いですが、音は全然薄くありません。やはり謎だ〜〜。 | |
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こちらだと、シライギターのサイズがよりわかりやすいでしょう。手前なので少し大きくなっているとはいえ、幅などはDと大差ありません。ところで、1500なんですが昔はこんな組み合わせのマーティンはなかったのですが、今ではあながち無いとはいえなくなりました。ひょっとしてこの世のどこかに同じデザインがあるかもしれません。その点2000Sは、42の基本そのままなので渋いです。とはいえ当時のカタログには42が知られていなかったのでしょう、45を基本にしたとなっています。また当時はこのタイプのギターが本家ではほとんど作られていなかったせいもあって、来日ミュージシャンの多くがこの2000Sを買って帰りました。これとクラレンスタイプは、来日記念購入の東海2大ギターですね。 | |
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さてさて、今回はご対面は猫だけではありません!時計もご対面です。中身が同じレマニアのムーブメントと言うことで、前から一度つきあわせてみたいと思っていましたら、今回うまくご対面です。実際のところ、オメガとホイヤーの型番の付け方が違うので、全く同じ基本ムーブかどうかはわかりません。レマニア的には1883とつけています。当日見たところ、ちょっとオメガの方が大きいかと思いましたが、こうして画像で見ると秒針と30分計の間隔など、同じくらいに見えます。オメガは防水、防磁に別の2重ケースを中に持っているのでケース全体が大きくなります。なかなか興味深いです。 なんだかんだでオフ会も無事終了です。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。また、当日お仕事の関係で来られなかった皆様、ぜひ機会を見て次回のご参加をお待ちいたしております。夏頃には、ナイターオフなどたくらんでおりますので、大阪近辺の皆様、ちょっと仕事疲れの後にギターなどいかが〜?(笑。 |