いきなりですが、白井ギターのご紹介です。
あまり目にできる機会もないですからこの際だ〜!



シライギタ〜!

まずはヘッドなど)笑。ところで改めてのご紹介ですが、現在神戸で手工ギターに取り組んでいる、 白井氏の製作したギターです。ずっと前からご評判はお聞きしていましたが、なかなか目にする機会もなく、 今回manzo_fさんのオーダーで初めて詳細に見る機会をいただきました!早速ですが、ヘッドはこのような リバースヘッドとでも言いますか、ペグ配置に独特な設計のものです。上品で、きれいなデザインですね。 ナットは微妙なラミネートスタイルですが、制作者によると音への影響を最小にするためだそうです。    
全体のスタイルです。ボディバランスもオリジナルですね。サウンドホールがかなり上に見える印象ですが、そのぶんロアーボディに余裕があるということでしょうか。ただし、21Fあるのでそのぶん指板が長いです。サイズ的には大きくないのでとても抱えやすいギターです。トップは何十年も乾燥されたシトカ、バックはマダガスカルロースです。何ともきれいな木目です。非常にヒール部分が低いのがおわかりでしょうか?まさに「綺麗な」ギターですね。ちなみに後ろのドアは借りた部屋の例のごとくのアンティークドア(笑。    
ネックブロック周りなど。目に付くのはロゼットのスポルティッドメイプルですね〜。カッコイイ! フレットは21までありますが、指板端の処理はなかなかに凝ったものです。トップ厚がすごくあるように見えますが、例によってここには補強の板が一枚入っています。実際には半分くらいですね。ネックブロックは ご覧のように、大きくアールがついています。バックのブレイシングは…    
こちらです。Xと単純に言うこともできません。メインはXですが、フロートしていて剛性は負担していません。というか、中心と周辺でバックを支えます。板の分割振動(というかモーメント)をコントロールするのは斜めに走った4本のバーです。これがセンターから伸びて、バックの分割振動を制御しているようです。細かいところは謎(笑。もちろん写りませんでしたが、トップももちろん謎のブレイシング(笑。    
ブリッジです。材は非常に質のよいハカランダ。真っ黒ですね〜。形状もすごく凝ってます。厚みや幅も、音を意識して微妙なRを描いていますね。ピンレスタイプでテンションの係り具合もよく、弾きやすかったです。よくみると、弦の角度がかなりついているのがわかりますが、これはネックの仕込み角がかなりあるということでしょう。個人的にはフィンガー系はマーティンなどより仕込み角が深い方が、いろいろと良い部分が多いと感じています。特に最近のようにトップにアーチをかける場合、音との関係が作りやすいのではと思っています。当日はご覧のようにマーキスのEXライトでしたが、ものすごく反応がよく鳴りが深い感じでした。ちょっとシダーっぽさがある音で鳴ります。それくらい柔らかい、深みのある音です。上から下までバランスよく、気持ちのいい抜け方をします。全体的にふっくらと広がる感じの音づくりですね〜。    
最後にケースなど(笑。どうです!いや、どうといわれても困るでしょうが、どおぉぉぉぉ!です! 真っ白ですよ。白井さんのイメージだそうで、このギターにはこのイメージだったのでしょうか。 特注ケースで、ものすごく豪華!ですね。実はわたしもこんな良いケースは一つ欲しいところなんですが、 貧乏人故、未だ実現しておりません。ところで、こりゃぁ奥さんも気がつくってもんですよ。オーナーは隠していたらしいのですが、奥さんが見つけて「これは何?」と…。アワワワワw…!もう後は恐ろしくてかけません!(笑。    


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