サドル材いろいろ

サドル材

とりあえず今うちにあるサドルの素材を撮ってみました。
一番上の大きな素材そのままなのが、フォッシルアイボリーです。マストドンアイボリーとも呼ばれますが、 そのクォリティは様々で、これはそれほど良いものではないようです。 たぶん掘り出してそのまま切って売られているモノです。なので、にかわ分が多く柔らかいです。 ブリッジピンとして売られているモノは、硬く艶があり良い品質のものでした。 右横にある小さなものは本象牙で、色も白く硬いです。サドルを作ったときの残りですが、 ローデンの高音弦側のサドルには使えるという微妙なサイズです(笑。

2番目は白蝶貝です。音の変化が大きいので、何にでも合うというわけにはいかないようです。
これはCE-1500用に作ったモノですが、牛骨の方が音に丸みがあったのでそっちをレギュラー使用しています。 これは梅雨時におなかが出て、アクションが上がったときに使えるので置いてあります。音はキレキレの音です。

3番目は牛骨です。比較的ましな素材で、ロイノーブルのオリジナルです。もっとも、ごく普通に使われて いるもので、特別良いものではありません。粉ッぽさがないだけイイ、という程度のものです。 良い品質のものは、象牙と見間違うくらいのモノがありますが、たぶん楽器用には流通していません。 アンティークの食卓用ナイフ・フォークなどに、たまに見かけることがあります。

4番目はタスクです。ラリビーのもので、象牙に替えたので残っていますが、よく見ると真中にロゴが入っています。 なんて書いてあるのかナァ、と見ると、グラフテックとありました(笑。あ、英文字ですけど。 この画像で変色の具合がよくわかります。サドルに入っていた部分がやや白いのがわかるでしょうか。 ちょうど出ているところが灼けていますが、このラリビー、せいぜい7〜8年ですし(93〜5年頃と思います) 買ったのは95年で、1〜2年で象牙に替えちゃいましたから、それまでに灼けたのだと思います。 その証拠に、ナットはいま真っ茶色です(笑。

最後はオイルドボーンです。ごく普通のありふれたもので、日本でも1000円くらいで売ってると思います。 これはレイクウッドのもので、マイカルタで作ったのでこちらが残っていますが、マイカルタは全然面白い素材 ではないのでフォッシルで作ろうと思ってます。ただ、小さいボディにフォッシルが合うか悩ましいところです。

いろいろ試してみているのがおわかりでしょうか(笑。アホですな(笑。
ギターとのマッチングもあり、一概には言えませんがもっとも安定していて音も期待できるのが本象牙。 上手く合えばメチャイイのが白蝶貝(高いけど)。フォッシルはモノによるので、評価外、でしょうか(笑。 傾向として、硬いほど抜けも良く倍音もきれいですが、白蝶貝のように硬すぎてもキンキンした感じになったり 音が痩せて聞こえる、という一長一短があります。なので、真ん中ぐらいの象牙がよいのでしょう。 他にもカーボンがありますが、聞いた感じではやはり音痩せが激しく、マイクで拾うには良いですが 生音は???という印象でした。試したことがないのがブラスなどの金属と、黒檀です。 どちらもかなり音の傾向が偏るのではと思います。特に金属は貝よりより硬いし。 他にも何かご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい!



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